骨粗しょう症の治療法 |
薬での治療 |
骨粗しょう症の発病には、加齢や閉経以外にも食事や運動の習慣などが深く加わっています。そのため骨の生活習慣病とも呼ばれ、食事療法や運動療法も骨粗しょう症の予防や治療には欠かせません。しかし、骨粗しょう症と診断された場合には薬による治療が中心となります。 |
【1】 |
ビスフォスフォネート製剤
骨量増加と骨折防止の高い効果がある。1日1回、朝食前の空腹時に服用します。 |
【2】 |
SERM(塩酸ラロキシフェン)
女性ホルモンの「エストロゲン」と同様の働きを持ち、骨量増加の効果と骨折防止の効果がある。閉経後の女性に適している。 |
【3】 |
カルシウム製剤
骨の主成分であるカルシウムを補う。 |
【4】 |
活性型ビタミンD3
腸からのカルシウムの吸収を助ける。 |
【5】 |
ビタミンK2
骨にカルシウムが沈着するのを助ける。 |
【6】 |
カルシトニン製剤
鎮痛作用があり、骨粗しょう症による腰の痛みに有効である。 |
【7】 |
女性ホルモン製剤
骨量増加や骨折防止の効果がある。 |
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食事療法 |
カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなど、骨密度を増加させる栄養素を積極的に摂り、骨を丈夫にするのが骨粗しょう症の食事療法です。カルシウムとビタミンDを同時に摂りますと、腸管でのカルシウム吸収率がよくなります。また、たんぱく質の摂取量が少ないのも骨密度の低下を助長しますので、食事量が少なくなりがちな高齢者の方は注意しましょう。栄養やカロリーのバランスが良い食事を規則的に取るのが食事療法の基本となります。 |
【カルシウムを多く含む食品】
牛乳、乳製品、小魚、干しエビ、小松菜、チンゲン菜、大豆製品など
※カルシウムの摂取目標量は、1日800mg以上です。 |
運動療法 |
【骨密度を増加させる運動療法】
運動不足は骨密度を低下させる要因です。骨にカルシウムを蓄えるためには、「体重をかける」ことが大事。日常生活の中で階段の上り下りや散歩などを取り入れ、運動量を増やすだけでも効果があります。骨密度の低下防止にとくに有効な運動は、ウォーキング、ジョギング、エアロビクスなどの有酸素運動です。 |